あんなもの、こんなもの

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壊された5つのカメラ

4/25 『壊された5つのカメラ パレスチナ・ビリンの叫び』f:id:sorapii0830:20170512072535j:image

 

パレスチナの民主抵抗運動の中心地となったビリンという地で農業を行っていたイマードブルナートが村の記録者、ジャーナリストとなるきっかけになったのは4男の誕生によって購入したホーム用ビデオカメラ。イマードは自分がとった記録がナショナリズムを高め、村人の士気を高めるきっかけとなる事に気づき、より撮影に力を入れていく。

イスラエル軍との攻防の過程、カメラは5つ壊された。中には弾丸をあび、カメラが彼を守ったというような瞬間もあり、生々しい空気感を見ている人に与える。

 

現在、あまりにも強い衝撃をもったシリアやイラクでの混迷によりパレスチナ問題はかつてほど注目を集めなくなっているという。

しかしパレスチナ問題、シオニズム問題は紛争を考えるという過程では全てのものに関連するものをもち今だからこそ、学び治す必要をもつのだと思う。

 

こんなに生の声を伝える、当事者に近い目線にたつ(視覚的にも、空気感も)映画は今まで観たことがなかった。